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かぜを引いたら、みなさまは何科を受診しますか?


かぜを引いたら、ひどくなる前にまずは耳鼻科の受診をおすすめします。

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みなさま、かぜ症候群(上気道感染症)の専門が、実は耳鼻科であることをご存知ですか?
かぜを引いたら、ひどくなる前にまずは耳鼻科の受診をおすすめします。なぜなら、お子さん大人にかかわらず、耳鼻科では次のように詳しく鼻やのどの状態をチェックし、適切な治療を行うことができるからです。
《鼻かぜの診察手順》
  1. 下鼻甲介という鼻の粘膜の腫れ具合を鼻鏡を用いてチェックします。
  2. 鼻汁の性状(水様性なのか粘性なのか膿性なのか)を確認します。
  3. 鼻づまりの原因が、下鼻甲介の腫れなのか鼻汁なのか、その他なのかを確認します。
  4. 場合によっては、中鼻道という場所や上咽頭(鼻とのどの境)を極細のファイバースコープでチェックし、隠れたところに炎症や膿がないかもチェックします。
  5. ひどい後鼻漏がある場合は、状況に応じシリコン製の細いチューブで吸引を行います。
このように耳鼻科では詳しく診察を行って、状態を総合的に分析し、必要に応じ適切な治療を行っていくのです。
(二次的に細菌感染を起こしていると判断されれば抗生物質も処方します。)
《のどかぜの診察手順》
  1. まずは中咽頭(扁桃、咽頭側索、口蓋垂、舌根など)の炎症の有無を確認します。次に喉頭(特に喉頭蓋)を喉頭鏡やファイバースコープでチェックし、場合によっては上咽頭の炎症の有無も確認します。そして、のどの痛みの原因がどの部分の炎症なのか分析します。※お子さんでは少し異なります。
  2. 患者さんの痛みの訴えや発熱具合が、所見と一致するか分析します。
  3. 一致するようであれば、必要に応じ適切な治療を開始します。(二次的に細菌感染を起こしていると判断されれば抗生物質も処方します。)
  4. 一致しないようであれば、更に詳細に検査を行っていきます。病状によっては精査加療のため、総合病院などへの紹介受診が必要な場合があります。
《咳がひどい方》
  1. 痰がらみの咳がひどい場合は、中鼻道や上咽頭などに膿性鼻汁があるかどうかをファイバースコープなどでチェックします。場合によっては、蝶形洞炎などの診断が難しい副鼻腔炎の有無をCTなどで確認します。
  2. 副鼻腔炎がないにもかかわらず咳が長引く場合、もしくは喘鳴がある場合は、小児科や呼吸器内科への紹介受診が必要になる場合があります。

※一般的に上気道の専門が耳鼻科で下気道の専門が呼吸器内科とされています。もし咳がひどい時に内科を受診する場合は、その内科が「呼吸器」内科かどうか確認することをお勧めします。
※上記の流れは一例で、耳鼻科医によっても異なります。